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個人型確定拠出年金の節税効果は大したことない

      2016/11/13

確定拠出年金

確定拠出年金は、DC(Defined Contribution Plan)と略した呼ばれ方をすることがありますが、

年金として、極めて珍しい特徴を持っています。

その特徴が「自分で運用する」というものです。

つまり、年金という名前の投資を行うため、

他の年金より受給額が大きくできる期待がある一方、

運用を失敗すると、損失によって積み立てた拠出額を割り込むこともあり得ます。

絶対失敗したくないという場合は、預貯金という選択肢をとることになるわけですが、

その場合は、もらえる年金額にはあまり期待できません。

 

年金は将来の生活資金の積立であり、

損失をだすようなシステムにしたいと思う人はあまりいないと思います。

でも、企業年金として企業型確定拠出年金を導入する企業は増えています。

企業としても、給付する年金額を固定している確定給付年金では、

企業側が運用責任を負うため、

運用がうまくいかなかった際には、その穴埋めを企業がしなくてはなりません。

そんな負担を負うぐらいなら、掛金の拠出はするから運用は従業員が自己責任でやってくれとなってきたわけです。

そんな確定拠出年金制度、税制面がかなり複雑で分かりにくいものになっています。そのため、一見すると物凄い節税効果があると勘違いしていましますので、注意してください。

 

確定拠出年金の税制

掛金が非課税

企業型確定拠出年金では、会社が掛金を拠出するケースが多く、あまりメリットになりませんが、

個人型確定拠出年金では、所得税・住民税の節税ができます。

年金の掛金として拠出した金額はすべてが所得税および住民税の課税対象にならないのです。

仮に年間拠出額を276千円(月23千円)とし、

所得税率20%と住民税率10%の合計30%の課税が免除されたとすると、

約83千円(276千円×30%)の税金支払いが不要になります。

年金の掛金を払っただけで、なぜか所得税・住民税が節税できる一見夢のような方法です。

 

運用益も非課税

確定拠出年金の運用で発生した利息、配当、分配金、売買差益については全て非課税です。

他の金融商品であれば20.315%の税金を引かれますので、その差は歴然です。

運用益をだせばだすほど差が大きく発生します。

 

給付時に課税

ここまでだと、掛金・運用益が非課税であり、

運用期間と上限枠が設定されているNISAより

税制面ではるかに優遇されており、まるで一切税金をとられずにすむように感じますが、

日本の税制はそんな甘くありません。

確定拠出年金は給付時に、なんと給付金額全体(掛金+運用益)に課税されるのです。

積み立てている時に税金がかからないだけで、年金として受け取る時にきっちり税金はとられます!

結局は税金の支払い時期を遅くしているだけなんですね。

たまに「年30%の節税効果」と宣伝している記事がありますが、あくまで積み立てる時だけの話で、

受け取る時に、拠出金+利益の総額雑所得(税率20.315%)として税金がかかってきます。

とはいえ、もちろん多少の節税効果はあります。

年金(老齢給付金)としての給付であれば、公的年金等控除適用を受けた上で雑所得(税率20.315%)として課税、

一時金(老齢一時金)としての給付であれば、会社からの退職金と合算した上で退職所得控除を受け、所得税がかかってきます。

 

受給方法はどちらが得かは、年金額と退職金額次第のため一概には分かりません。

とりあえず、確定拠出年金の受給時にかかる税金を

年金として受給して一切控除が受けられなかった場合の税率20.315%として考えると、

運用益非課税のメリットは実際は無いようなものです。

まあ、厳密に言うと納税を先延ばしにできるため、複利効果を得られるメリットはありますね。

 

確定拠出年金のまとめ

結局20%くらいは拠出金にも利益にも税金がかかるため、

巷で言われるほど、驚異的な節税効果があるわけでは無いことを述べてきました。

恐らく確定拠出年金の最大のメリットは、

自分の運用次第でリターンが左右され、年金額への納得感が持てるということでしょう。

それに加えるとすれば、掛金支払い時には所得税・住民税が非課税、利益確定時にも非課税となり、

課税の先送りにより手元にキャッシュが残り、それを運用にまわせるという機会創出もメリットだと思います。

 

国会で審議中の確定拠出年金の改正が通れば、

全ての会社員が個人型確定拠出年金を利用できることになりますが、

制度の内容をよく理解し、メリット・デメリットを把握して利用するようにしたいですね。

30前半で年収800万円くらいの会社員です。妻と二人暮らしですが、会社の先行きに怯えながら、すこしでも金融資産を増やそうと四苦八苦しています。夢は南の島でのんびり過ごすことです。

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